ユーミンの罪
今年最初に読了したのは、酒井順子の『ユーミンの罪』(講談社現代新書)。
酒井順子といえば、『負け犬の遠吠え』で有名なひとですが、わたし、ちゃんと一冊読んだことはなかったかも。(週刊誌などでエッセイは読んでますが)
この本、ひとことで言って、ある種の黒歴史というか、痛い本というか……ユーミンのアルバムとからめて酒井順子の自分語りを読まされる感じ、大。そして、恐ろしいことに、一部分、その自分史が自分とも重なっているところがなんともかんとも。
思えば、遙か彼方の独身時代、ドライブするときにいちばん聴いたのはユーミンでした。
朝日新聞の書評欄では「恋愛がレジャーだった時代」というふうにタイトルがついているけれど、ユーミンのキーワードはむしろ、この本でも言及されている「刹那」と「永遠」だと思う。
そして、この二つの言葉からわたしが真っ先に連想するのは、樹村みのりと萩尾望都。
刹那のなかに永遠を見ることを教えてくれたのは、この二人。
昭和24年組の少女漫画とユーミンの関係性、こんなところにあったとは……。
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