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お子ちゃま舌

 世の中にはきっとお子ちゃま舌というのがあるにちがいない。辛いもの、
酸っぱいものが苦手で、甘味は基本的にOK。要するに、あんまりぴりぴり
しないものが好きな舌……って、自分のことだが。
 わたしは唐辛子系が苦手で、ちょっと前まではワサビもダメだった。だから
我が家でわたしが作るマーボー豆腐は、マーボーではない。たんなる豆腐の
ひき肉炒めとなっている。トウバンジャンもうちにはない調味料のひとつ。
レシピでこれが入っている場合、抜いて作る。わたしの辞書に、カプサイシン・
ダイエットの文字はない。
 旦那はべつにお子ちゃま舌の持ち主ではないのだが、わたしが作る料理に
特段文句は言わない。言うと、作らなくなるのが目に見えているので、賢い
旦那はそんな愚かなことはしないのだ(^^;)。
 で、ほんとうにお子ちゃまの息子だが、実は、わたしよりはるかに辛いもの
への耐性はあるようで、こちらが「けっこう辛いじゃん」と思って食べている
カレーを彼は平気で食べていたりする。あ、もちろん、わたしが食べるカレーは
お子さま用である。

 平松洋子の『わたしの台所手帖』(集英社BE文庫)を読むと、つくづく
自分のお子ちゃま舌が情けなくなる。彼女が書いている韓国の食材の
ほとんどは、わたしにとっては食べられないものなのだ。
 まず第一にキムチ……これは実家では登場しなかった。わたしの実家の
父というのが辛いものが苦手で、要するに、わたしのお子ちゃま舌は父
譲りなのだが、お子ちゃま舌が遺伝しなかった妹は、初めて外でキムチを
食べたとき、「この白菜の辛いお漬物、美味しい! なんて言うの?」と
聞いて、みんなに驚かれたという。
 そういえば、東京で育ったにも関わらず、わたしは納豆が苦手で、できれば
食べたくない。この本で「発酵食品の大切さ」を説かれても、実行できそうに
ない……。

 でも、手をかけないでお料理をするのには自信がある。たんになまけもの
なので、手をかけられないだけなのだが。それって、おざなりに料理を作って
いるんじゃないかと指摘されると、つらいけれど(^^;)。

 とにかく、男でも女でも、台所を制するものは家庭を制するというのが
わたしのモットー(いま、そう思った)。なので、息子にはこれから台所仕事を
やってもらおう。たんに、自分が楽をしたいだけなのかもしれないが。


 

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